シティボーイは泣かない。

古い引き出しの奥に、ずっとしまわれていた手紙のような話。

18時42分岡山行 好きでもないのにセブンスターの14mmを買う。

好きでもないのにセブンスターの14mmを買った。いつもはラキストの赤。昔好きだった人に唆されて、恐る恐る吸ったのはWinston。思った通りに噎せた。

 

君が辞めたのはJPS。それ以来、たまに買ってきたのは僕と同じLUCKY STRIKE。それの軽いやつ。何故か少しだけ寂しかった。

 

もしも、僕がマルボロの赤を吸っていたら、何か少しだけ変わったかな。

 

初めて買ったアメスピのとびきり軽いやつ、ずっと続けていたら、この先何か変わっていたかな。


幸せな日々だと思っていた。ずっとこの先も続けば良いと思っていたのに、それに反比例するように煙草の本数は増えた。

 

もしも、僕が君と同じJPSを吸っていたら、徐々に失いかけていた何かを、もっと早く取り戻せたかな。

 

18時42分 岡山行。

セブンスターは美味しいなんて思わない。